「おかえりなさいませ〜!ご主人様☆」 「どぅらっしゃああああああ!!!!」 「わお、ご主人様ったらカ・ゲ・キ」 さらりと難なくソレを避けたはクルリと一回転して、にっこりと笑った。 ちなみに、ポーズ付きで。 「そんな出会い頭机ひっくり返して飛ばして来なくてもいいじゃないですか。あたしじゃなかったら絶対に当たってましたよ、鵺様」 「とりあえずお前一ヶ月くらいそこで土下座してろ」 「いやん、激しい羞恥プすみませんごめんなさいもう言いませんから、玉璽しまってください」 問答無用と言わんばかりに向けられた玉璽に、は激しく首を振った。 いい加減首を横に振るのも疲れたのだけれど、そうしないと鵺は止めてくれない。 「・・・で、なんでんな格好してんだよ」 はぁ、と鵺は重苦しい溜息を吐いた。 なんとも目の前で楽しそうに笑うは諸悪の根源としかあらわせられない。 「そりゃ、鵺様を喜ばせたかったからですよ!」 「激しく勘違いだっつの」 「もう、鵺様の照れ屋さん」 うふっと嬉しそうに笑って、はまた一回転をする。 の身につけているのは、黒と白の・・・まぁ、いわゆるメイド服。 冥土服にしてやりたい気持ちを抑えつつも、鵺はピクピクと動くこめかみを抑えた。 「と、いうわけでお帰りなさいませ、ご主人様」 両手を揃えて頭を下げて楽しそうに笑うに、できることなら鵺は思いっきり玉璽をぶつけてやりたかった。 けれど、簡単に当たってくれるはずもないし、それに一応鵺とは世間的に恋人という関係にあった。 じゃあ机をひっくり返すのはどうなのか、という話だが、そこは割愛しておく。 「いいから着替えて来い」 鵺ははぁと溜息を吐いた。 全く・・・なんで俺コイツと付き合ったんだろう・・・。 「むー、反応が冷たいですねぇ・・・折角鵺様のために頑張って研究してみたんですよ」 デザインも可愛いの探してきたんですよ。 ぶすっと膨れるに、鵺はそんなことしてたのか・・・と半ば呆れた。 確かに、デザインはおしゃれで可愛らしいものだけれど。 「いいからさっさと着替えて来いっつーの」 「はぁい」 可愛いのになぁ・・・と溜息と一緒に歩き出したに、鵺はふぅと一つ息をついた。 「、いつものに着替えてこいよ?」 「はい?」 呼びかけられて振り返ったに、鵺はにやりと笑った。 「あっちの方が好きなんだよ」 そう、笑えば・・・。 「鵺様ぁあああ!大好きです!」 「だぁあああ!飛びつくなっつーかさっさと着替えて来い!」 「えー、だって勿体ないですよぉ!あ、じゃあご奉仕し」 「とりあえずお前一ヶ月くらいそこで土下座してろっ!!!!」 |