「Hallo!本日から英語教員としてまいりました、と申し」

っ!?!?」
ます、と続けようとしたあたしに、突然声がかかった。
そっちを見ると、目の前にいるのはマイダーリン☆

「きゃー!鵺どうしたの!?そんなにあたしが大好きだからって、付いてきちゃ、だ・め・よ?」
「違うわぁ!!」
近寄ってオデコをツーンと叩くと、思いっきり振り払われた。

「何でここにいるんだよ!」
「あらやだ、聞いてなかったの?鵺ってば。あたしは鵺の一言一句、一週間前からの寝言ですら全部把握してるっていうのに」

「いいから答えろ、ストーカー・・・」

ドーンと低い声で鵺が言った(それも素敵!)。



「最初も言ったけど、本日から英語教員としてやってまいりました。OK?」
うふー、スーツ似合う?
クルリ、と回ると鵺はげんなりとした顔になった。
一体どうしたのかしら。


「・・・はっ!!そうなのね!?」

「あ?」
そんな、あたしとしたことが、そんなことにも気付かなかったなんて!
妻失格だわ!!(妻じゃない)


「鵺はあたしの制服が見たかったのね!制服プレイが好きだもの!」
「誰もんなこと言ってねぇよ!つか、教師が制服プレイとか言うな馬鹿!!!」

いいからお前もう帰れ!
そう言う鵺を無視して、あたしは教壇へと向かった。



「改めまして、名前は。好きなものは鵺。嫌いなものはあたしと鵺との間を邪魔するもの。教員になっても愛を貫くつもりですので、どうぞ宜しく!」
「無視か!つーか教師が生徒への愛を貫くなっ!!」
PTA呼んで来い、PTA!
さっきから鵺叫んでるけど、喉痛くないのかしら。


「でもね、安心して、鵺」
「・・・なんだよ」
ズイっと近寄ると、鵺が少し戸惑ったように一歩下がった。


「鵺の点数が90点だったらいちゃもんつけて30点に」

「・・・あ?」

「鵺の成績が5だったら1にしてあげるから!!」

だから安心して一緒に補習しましょう!
そう叫ぶと、鵺がフルフルと震えだした。

、お前俺のこと嫌いなんだな、そうなんだな」
「何いってるの?愛してるわ、鵺」
うふ、と首をかしげた。


「いい加減にしやがれぇえええ!!!」





先生授業を始めてください!



( 教師と生徒の愛なんてドラマみたいで素敵でしょう? )