「見てみてアレンー。どう?暴発対策服」 「却下です」 「決断早っ!!」 速効却下されたそれは、イノセンスのせいでドキドキしちゃうと暴発しちゃうっていうあたしのためにコムイさんが作ってくれた服だった。 まぁ、ぶっちゃけなんか、どこかの惑星に行きそうな服ではあるけど。 「でも、これだったら外にイノセンスの干渉がいかないし、あたしは暴発の被害はもとより受けないし」 「それでずっと過ごすって言うんですか?そんな可愛くない服で」 「・・・可愛さを求めてどうするの、アレン」 なんか、あたしと付き合ってから黒くなったよね、アレン。 多分これが本性なんだろうなって思うと、ちょっと涙出そう。 ・・・いや、アレンのことは好きだからわかれるつもりなんて欠片もないけど。 「第一あたしは可愛くないんだから、そういう見た目を気にすることはリナリーにでも言ってあげて」 っていうか、リナリーの場合だったらこんな服着せないか・・・。 むしろ暴発に巻き込まれることを喜んで!って言いそう・・・。 「・・・ふう。前から言ってるじゃないですか、。例え世界中の誰もがを不細工だと貶そうとも、僕はを可愛いって思ってるって」 「何気それフォローのようでトドメだよね」 「何か言った?」 「いいえ」 本当に黒っていうか、悪魔が降臨してる気がする・・・。 「それに」 「それに?」 アレンがあたしの顔を見て、不満そうに言った。 「それ顔まで隠れてるじゃないですか」 「え・・・ああ、そういえば」 「そんなことしてたら頭なでたりとか、不意打ちでチューしたり、不意打ちで耳噛んでみたりとかできないじゃないですか!」 「後ろ二つは激しくいらないよっ!!」 突然何言ってんのっ! 本当、アレンってあたしの暴発を望んでるんじゃないかっていうくらいそういうことするよね・・・。 恐いなぁもう。 っていうか、むしろ逆にあたしがそういうことしたいよ・・・。 「いいですから、さっさとそれ脱いでくださいよ」 「いや、でも・・・暴発したら・・・」 一回大きな暴発を起こして、アレンは大けがを負ったのに。 「それだけ僕にドキドキしてるってことでしょう?言ったでしょう?僕はそれを受け止めるって」 「・・・アレン・・・!」 何、この男前っ! アレンってば本当に格好いいんだから、も・・・。 「って、何脱がしてるのぉおお!?!?」 「あはははは、抵抗はやめておいたほうがいいですよ」 「ブラック降臨っ・・・!!」 |