「ぅおやかだずばぁあああああああ!!!!!」 「ぃゆきむりゃぁあああああああああ!!!!」 ・・・あれ、何かどっかで聞いたことの、あるような・・・。 今日は客が来るからといわれて政宗さんに放置プレ・・・もとい、政宗さんと逢えなくて、ペタペタ屋敷を徘徊してると、突然叫び声が聞こえた。 わー・・・本当、凄く記憶があるっていうか、何ていうか。 愛の殴り合いが始まってるんですか? 「ここ、かな・・・」 そろそろと近寄って、一番声が大きくなるところの部屋の襖を開けようとした途端。 「ぅおわぁ!!」 ふ、ふ・・・吹き飛んだ・・・。 「ぅぅうぉやかただずぶばああああああ!!」 「いぃゆきゅむりゃぁああああああ!!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・お前等、白熱しすぎだろ・・・。 呆然とその光景を見てると、後ろからポンと頭を撫でられた。 「こんなところで何してんだ、」 「政宗さん!」 見あげるとそこにいたのはやっぱり政宗さんで、あの二人を見て溜息を吐いた。 ちなみに、まだ続いてる。 「うわー、愛の殴り合いだねー」 むしろもうちゃんと呼べてないけど、愛は白熱していく。 「本当、迷惑だよねー、人様の家でさ。ごめんね、竜の旦那」 あははと空笑いしながら出てきたのは・・・さ、さすけだっ! 「ま、ままま、政宗さん!」 「What?」 「こ、こんな萌えを一人占めなんて酷いじゃないですか!」 一室に政宗さんに小十郎さんに佐助さんに幸村さんに信玄さんなんてっ! 「・・・・・・おい、真田!Come on!」 「無視っ!?」 ひ、酷い・・・。でも負けるもんか・・・政宗さんはSなだけだから、というか私もSになりたいんだけど。 ぐずぐずちょっと涙ぐみながら考えていると、突然びしっと肩を叩かれた。 「どうしたで・・・む、こちらは?」 多分シッポがあったらパタパタ振ってたんだろうなーって表情のまま来て、幸村さんがあたしを見た。 信玄さんも来て、あたしはもう一回肩を叩かれる。 「後で呼ぶ予定だったんだがな・・・。まぁいい。こいつが俺のWifeだ」 わ、わわ・・・わいふっ!(うわ、初めてそんな紹介されたよっ!) 心臓をばくばく言わせてると、幸村さんが驚いたような顔をしてそれからにかっと笑った。 「おぉ、おぬしが!それがしは真田源次郎幸村でござる!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・。 「ま、ま、ま、政宗さんっ!」 思わずよろよろとよろけて、政宗さんの着物をがしっとつかんだ。 「Why?」 首を傾げる政宗さんに、あたしは笑顔でニコニコと笑ってる幸村さんを見た。 「一家に一台幸村さんを置いときたい!」 「却下だ」 |