、愛人とは全部手を切った」

突然のリボーンの言葉に、あたしは絶句した。


「だから、結こ」

「嘘だーーーーーーーーー!!!!!!」


あんたが愛人と手を切るなんてありえないでしょっ!
思いっきり走って走って、リボーンの追ってくる気配を何とか振り切って(そりゃもう死ぬ気で)、漸く綱吉の執務室にたどり着いた。


「つつつつつつ、綱吉ぃ!リ、リボーンがおかしいよぉ!!」
「いや、うん。リボーンが変なのは前から知ってるから。落ち着いて、ね?・・・、隼人踏んでるから」

そう言われてふと足元を見れば、そこにはぶっ倒れてあたしに踏まれてる隼人がいた。
あら、いやん☆

「てめぇ何しやがるっ!!つーか、何が「あら、いやん☆」だよ。気持ち悪いっつーの!」
「人の思考読まないでよ!っていうか、隼人が復唱したほうが気持ち悪いっつーの!」
「声に出してんだよっ!」
うがぁと隼人が怒ったように両腕を上げた。

「そう、聞いて!綱吉。リボーンがおかしいの。愛人と手切ったって言うんだよ!」

けど、あたしはそれを無視して綱吉に詰め寄った。


「確かに・・・。リボーンは愛人兼相棒みたいな相手ばっかりだったのに・・・。天変地異の前触れかな?」
「だよね!だよね!」

リボーンが愛人と手を切るなんてありえないよね。

「リボーンが愛人と手を切るなんて、エイプリルフールくらいうじゃないといわないよねー」
何でかなぁ・・・と呟いたあたしに、綱吉がううんと考えるポーズをした。


「その後に何か言わなかった?」
「え?・・・うーんと、たしか・・・「だから、結こ」までは聞いたんだけど」

「・・・」

あれ、突然黙っちゃった。あれー?と思って顔を覗き込もうとしたら、突然引っ張られた。

・・・あ。


「ちゃ、ちゃお、・・・リボーン」
「チャオ。探したぞ、

こ、こえぇええ・・・!
リボーンの後ろからブラックなオーラが出ていて、あたしはもうなすすべが無くなった。


「てめぇ、人の言葉ぐらい最後まで聞きやがれ・・・!」
「あ、いや、だって・・・リボーンが愛人と手を切ったなんて嘘言うから・・・」

「嘘じゃねぇ」

ピシャンと切られた。

嘘じゃないって、本気で手を切ったってこと・・・っ!?(マジでかっ!!)
あ、あ、あ、ありえねーーーーー!!


「やっぱりその前には身を潔白にしておきたいわけだ。リボーンも結構純だね」
「うるせぇ、ぶっ殺すぞ、ツナ」

いやいや、ボス殺しちゃ駄目でしょ、リボーン!
そうこうしているうちにリボーンが近づいてきた。


「いいか、よく聞け。本気で愛人とは手を切った。唯一残るのはだけなわけだ」

「う、うん?」

あれ、ひょっとしてこれって別れ話?
そんなのやだってっ!絶対に無理!あたしどれだけリボーンに愛人が居ても構わないくらいにリボーンがすきなんだもんっ!


「わ、別れるとかは無理だか―――」


「大人しく、俺と夫婦ってもんになりやがれ」

「へ?」





プロポーズは計画的に



( じゃないと、驚きすぎて逃げちゃう上に、変な方向に勘違いしちゃうかもしれないんだからね! )