「合コン・・・?」 「遊びだけどな。合コンの体験すらできなかった哀れなボスに、せめてものプレゼントだぞ。ちなみに、メンバーはお前と了平とハルとだ」 「ちょっ!何だよ、その組み合わせ・・・!」 と、いうわけで合コンごっこが始まりました。 合コンで最初の醍醐味は自己紹介なんだけど、あたしたちは良く知ってるしなぁ・・・(10年来の付き合いだし)。 「三浦ハルです!お菓子作りが得意です。将来の夢はツナさんのお嫁さんです!」 「・・・いや、ハル・・・合コンで嫁になる夢語っちゃダメでしょ・・・」 明らかに合コンの自己紹介じゃないから。 「え?そうですか?うーん・・・ハルも合コンに行ったことがないんですもん。ちゃん!見本をみせてください!」 と、ハルがあたしに振ってくる。 ごほん・・・しょうがないなぁ・・・。 「って言います。って呼んでください。将来の夢は笹川になることです」 「ってっ!のそれもハルのと変わらないからっ!!」 ち、綱吉ったら細かい男ね・・・。 いい加減生まれたときからの付き合いなんだからあきらめたらいいのに。 それに、折角了平がいるのに告白しないわけにはいかないじゃない! 「じゃ、次は男組の自己紹介だぞ」 とリボーンがすちゃっと右手を綱吉達に向けた。 「・・・今更・・・なんだかなぁ・・・」 うぅっと綱吉が呻いた。 まぁ、リボーンの気まぐれを気にすること自体、それこそ今更なんだけどね。 「えーっと、沢田綱吉です。特技は死ぬ気になる?こと、職業はイタリアンマフィアのボスをしてます・・・」 「うわー、失笑買うか、馬鹿じゃないっていう目で見られるかのような自己紹介ね」 「合コンなんてしたことないんだからわかるわけないだろっ!!」 はい次!という号令でみんなの視線が了平に向かった。 「俺は笹川了平だ!趣味と徳義はボクシング!お前らボクシングをしろ!」 「いや、何でいきなり勧誘っ!?」 「む!これはボクシングをしたいものの集まりではないのか?」 了平らしいというか、予想を裏切らないというか・・・。 「いえ、あの、了平さん・・・これ、一応合コンなんですけど・・・」 「?合コンとは何だ?」 ・・・。 「えっとですね、合コンってい、」 「了平!(何も飲んでないけど)あたし酔っちゃったー!合コンのこと説明するついでに部屋に連れてってもらってもいい?」 「うむ!極限任せろ!」 (歩けるけど)歩けなーい、といって了平にお姫様だっこをされて部屋に向かった。 もちろん、将来の夢をかなえるため、である。 「よく見とけ、ツナ」 「へ?」 「あれが合コン名物、お持ち帰りだ」 「違うっ!!絶対に違う!!」 |