ちょっとまて、ちょっと待てったら待てったら待て。 あたしの名前は沢田。 運動ダメで勉強ダメなんだけど最近イタリアの大きなマフィアのボスに正式になることになった沢田綱吉の姉。 それで、その綱吉の守護者っていう人の一人、並中ではものすごく恐れられちゃってる雲雀に片思い中☆ よし、よし、思い出したぞっ! さぁ、と目をあければ、やっぱりそこには目の前で眠るものすごく大人な雲雀がいました。 いや、待てっ!! 雲雀はもっと幼いし、同じ年だからこんなに大人びてないし、昨日見たのと全然違うぞっ! うんうん唸ってると、大人な雲雀が目をあけた。 「・・・。あれ?」 ボンヤリとあたしの名前を呼んで、それから気付いたようにちょっと目を見開いた。 とりあえず、説明してください、雲雀。 「10年バズーカ?」 「そう。あのボヴィーノの馬鹿牛・・・じゃない、ランボのバズーカに当たったんだよ」 そういえば、思いっきり心当たりがある気がする。 綱吉を起こしに行くときついてきたランボが綱吉に突進しようとしたら、運悪く寝返った綱吉の腕があたって、バズーカを自分に向けて、滑って、あたしに向いた。 「あ、あああああああぁぁ・・・」 当たったよ、当たったんだよ、あたし。 「ランボぶっ殺すっ!」 確かに大人な雲雀に逢えたのはラッキーだけど、それとこれとは別だ。 せめてもうちょっと可愛い格好して逢いたかったっ・・・!!(くっ!) 「それにしても・・・本当、このころのって小さいよね」 「は?」 何、という暇もなく、あたしは軽々と抱え上げられて雲雀の腕の中に閉じ込められた。 雲雀があたしの頭に頭をくっつけてから、ちょっとだけ動かした・・・って擦り寄られてるっ!? 「ちょ、ちょ、まっ」 待って、待ってくれ雲雀っ!! 「待たない」 どうせもうすぐだから、と雲雀が呟いた。 いや、いいから待っ!し、し、心臓がっ、心臓がっ!! 「暴発するっ!」 叫んだ瞬間に、雲雀が目を見開いてちょっと離れた。 「っ、はは。別に暴発しないんじゃない?それに、安心しなよ。僕が死なせてあげないから」 僕が生きている限り、ね。あたしが膝に乗ってるせいか、見あげてくるようになった雲雀の視線に顔に熱が集中した。 え、え、えろだっ、雲雀っ!(このアングルを狙ってやがるな、おいっ!!) 口をパクパク動かすことしかできないあたしを、突然白い煙が包みだした。 「ねぇ、。10年前に戻ったらもっと積極的に責めてごらんよ。逆に、責め返してあげるから」 そっと米神のあたりにキスをして、雲雀が言った。 そうして返事すら出来ずに意識が消えた。 「姉ちゃん!姉ちゃんっ!」 俺はさっきまで10年後だった姉ちゃんに駆け寄った。 すると姉ちゃんはゆっくりと目を開いて、 「雲雀・・・っ!覚悟してやがれっ・・・!!」 凶悪な顔で言ってガクンと崩れ落ちた(何があったんだろう、10年後・・・)。 |