「ねぇ、そこ僕の席なんだけど」

「椅子一つでケチくさい男ね。そんなんじゃモテないわよ」

「・・・別に、モテなくていいし」

「ちょっと、蹴らないでよ。将来DVするようになるんでしょ」

「さぁね」


「もー・・・。あ、ほらほら、見て恭弥。カップルよ、可愛いわねぇ」

「群れてる」

「咬み殺さないようにね」

「・・・・」

「(咬み殺す気満々だったのね)」

「それよりも、さっさとどいてくれる?僕仕事したいんだけど」

「い・や☆」

「・・・咬み殺すよ?」

「恭弥にできるの?」

「じゃあ代わりに仕事よろしく、

「こらこらこら!」


「そういえば今更だけど、何しに来たの?」

「本当に今更ねぇ・・・そりゃ、恭弥に会いに」

「帰れ」

「そんな酷いこと言わなくたっていいじゃない」

「・・・はぁ」


「いやー、あんなに小さかった恭弥がこんなに大きくなるなんてねぇ」

「ちょ、人の頭触らないでよ。っていうか何おばさんみたいなこといってるの」

「お、おばさっ!?」

、年増・・・?」

「首傾げても可愛い!・・・じゃなくて可愛くないっ!」

「うるさいよ、っていうかさっさと帰ったらどうなの?というか仕事は?」


「ふんふ、ふーん」

「誤魔化し方ヘタクソだから」

「うるさいわねー!どうせ恭弥のところに行ってましたって言ったら怒られないわよ!」

「僕をダシに使う気?」

「あっはっは〜いい汁が作れそうなことで」


「・・・殺す」


「うぉわ!咬みの部分すっ飛ばしてるから!トンファー出さないの!」


「っていうか何酒出してるのさ」

「え?恭弥も呑む?」

「飲めないから」

「えー?だって恭弥は並盛の秩序でしょう?じゃあ大丈夫じゃないの?」

「並盛の秩序でも世界の秩序にはまだなってないから」

「まだって・・・なる予定なんだ・・・」

「煩いよ、っていうか昼間からここで飲まないでよね」

「ぶーわかったわよぉ。じゃあ屋上いってきまーす」


「あ、ちょっ!!!」






疾風のように現れて



( また授業してこなかったじゃないか、あのばか姉! )