「おはよう、てっちゃん!今日は朝から晴れで、まるであたし達を祝福してるみたいね!」 これはもう結婚するしかないわ! そういうと、朝から寝ぼけているのか?と不思議そうな顔をされた。 失礼な!あたしは何時だって熱いてっちゃんへの愛で目を見開いてるわ! 「ねーてっちゃん。今日お誕生日でしょ?」 「ああ、そうだな」 「プレゼントはあたしよ!」 吹いた。 てっちゃんは見事なまでに反り返ってぶふぅ!って言った。 「な、ななななな!何を考えているんだ!」 「もちろん99%てっちゃんのことよ!」 「100%じゃないのか普通!」 自信満々に言ったあたしに、てっちゃんの華麗なツッコミが入った。 流石てっちゃん! 「子どもは何人にする?」 「いつの間にそこまで話が・・・」 えぇえ!とてっちゃんが叫んだ。 当たり前じゃない、沈黙は肯定って言うもの。 ・・・別にてっちゃんが考え事してる間に話してたなんてことじゃないよ!? 「老後は縁側で二人で紅葉を眺めようね・・・そして二人一緒に老衰がいいな」 「人生が終わってる!?」 そんなところまで!とてっちゃんが叫ぶ。 大分混乱してるみたいで、あたしは仕方がないな、と溜息をひとつした。 「それはまぁ、後々していくとして」 「いつのまにそんなことに・・・」 ぶつぶつぼやいているてっちゃんに、あたしは一番の笑顔で笑った。 「お誕生日おめでとう!」 これが本当のプレゼントだよ、って言って袋を差し出した。 「あ、ああ・・・。ありがとう」 「まぁ、あたしがプレゼントっていうのは追々ね」 ねーと笑うと、てっちゃんはまた噴出した。 それからオタオタとうろたえていた。 「もー、そんな反応しなくてもいいでしょ」 「いや、その・・・だな」 慌てたように言うてっちゃんの頬にキスをひとつおとした。 「いつか未来には、あたしがプレゼントって言わせてね」 ね、てっちゃん。 あたしね、てっちゃんが大好きよ! そう言うと、てっちゃんが笑って、ありがとうといってくれた。 |