「うぶふぁあああ!!!」



「・・・うわー、スクアーロ飛んだねぇ・・・」
「飛んだわねぇ・・・」
「死んだね」
「うしし」

ボスの部屋から飛んでいくスクアーロを見て、あたしは呟いた。
ついでに、続くようにルッスーリアとマーモンとベルが言った。

見事に飛んだ、見事に。


「一応聞いておくけど、大丈夫?」
とりあえずその辺にあった棒でつついておく。


む・・・。

「へんじがない ただのしかばねのようだ」
、また昨日徹夜でゲームしてたのね」
あたしのセリフに、ルッスーリアが困ったように言った。

うん、確かにしてました。
なので結構目の下は隈が(メイクでかくしてるけどね!)。



「そういえば今日って、ボスの誕生日だよね」
「・・・は?」
突然何、っていうか。


「はぁあああああああ!?」


あたしは叫んだ。
思いっきり叫んだ。

ちょっと待て・・・っていうか、待て。


「恋人に誕生日ぐらい教えやがれあのくそおとこぉおおおお!!!」
「あらやだったら、汚い言葉遣い」
めっとルッスーリアがたしなめるように言った。

あ、うん、ごめん。


「というかそれは置いといて、一体どいうことなのよ!何、それで後から散々オシオキ☆と称してセクハラ受けるのあたしじゃないぃいい!!」

あー畜生!今からじゃプレゼントくらいしか用意できないわよ!
時刻は既に一日の終わり。


ということはお店も開いてない・・・わけだから。


「・・・プレゼントは、あ・た・し」

そんな運命なのね・・・。



「ほぅ・・・いい心構えじゃねぇか」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うふふふふ、地獄の時間にご招待☆

ガシっと思いっきり腹を掴まれて持ち上げられた(この馬鹿力めが!)。
ああ、今日も徹夜・・・。


「さようならルッスーリア。あたしは子牛のように売られていくの」

「どなどなどーなーどーなー・・・って歌わないわよ!」
ぎゃーとあたしの一語一句に反応してくれるルッスーリアがどんどん小さくなっていく。


「ザ、ザンザスぅ・・・あたし昨日寝てないから・・・その・・・」

手加減、してくださいね?


そういうとザンザスは珍しく(ええ、本当に珍しく・・・っていうか珍しすぎて逆に悪寒すら覚える)笑顔でのたまった。


「却下だ」





こうしをのーせーて・・・



( ああ、せめて遺言を言うならば・・・スクアーロ、なんで死んじゃったの・・・およよ )