ジリリリリリリリリリリリリ!!!!!
けたたましく、朝を伝えるベルが鳴り響いた。


「ゆ、め・・・?」


片足を布団に入れたまま、頭や背中に伝わる体温に、目を擦る。
布団から落ちちゃった・・・。



「何やってんだよ」
その体形のまま、考え事をしてたら、突然、声がかかった。
っていうか、
「鵺!?」

何でここにいるの!?

あたしの叫びなんて無視をして、鵺はそのまま近づいて、脇を持って起こさせてくれる。


「あ、ありがとう・・・じゃなくて!!」
そりゃ、ね?鍵持ってるから、入れるだろうけど。
でも、何でここにいるの!?っていうか、朝でしょうが!!
「酷ぇな。が人の告白の後寝たから、連れてきてやったんだろ?」
はぁ、と溜息を吐きながら言う鵺の言葉に、段々体温が上昇していくのが分かった。


そ、そういえば・・・昨日告白されましたよね。
あは、ははは・・・。


「ご、ご迷惑おかけしまして・・・」
うわ、そう考えると、かなり恥ずかしい!
顔を見るのすら、かなり恥ずかしい!っていうか、恥ずかしい!

「・・・?」
赤くなった顔を見られたくなくて、俯いてると、鵺の声が聞こえた。
鵺が近づいてくるのが分かる。

ちょ、いや、本当に、見ないでください、お願いですから!
そんな叫びも虚しく、ひょい、と鵺はあたしの顔を覗き込んだ。




「・・・・・・ぶっ」

そして、噴出しやがったコンニャロウ!!
肩を震わせて笑う鵺の頭を強く小突いて、うー、と唸って鵺を睨んだ。

なんだ、この余裕タップリ君は!!
「鵺のバーカ、バーカ、大馬鹿もの!!!」

あたしばっかり、赤くなったり、必死になったり!
余裕たっぷりの鵺が凄くむかつく!!
「悪ぃ、って。な?」
に、と笑われて首を傾げられると、その次の言葉が言えなくなる。

思いが通じ合った次の日に喧嘩、っていうのもいやだし。
しょうがないな、とあたしは口を閉じた。


「鵺のオムライスが食べたい!」
食べたい食べたい!というと、鵺は楽しそうに笑う。

「しょうがねぇな。作ってやるよ」
「作りたいですって言いなさーい!」


まるで君は空を駆けるいかずちのようだけど、最後にはあたしのところに落ちてくるって、約束したから。
だから、とりあえずは。


「おなかすいたー!」
「はいはい」
そんな言葉を言って、いかずちを縫いとめてみようか。





ここから続くSTORY



( これからも続いていくストーリを、ね、君と歩いていこう )


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