「いやいやいやいや、ちょっと待てよ」 かなり恥ずかしいだろ、それ。 「へー・・・告白できないんだ。遊びだったんだってスピさんち駆け込んでやるぅ!」 「だー!!!待て待て待て!」 もう一回外に出そうになったを必死で止めた。 恨みがましい目で見てくるけど・・・告白だぞっ!? こんな勢いみてぇなムードも何にもねぇ告白なんてできるかっ!(誰だ乙女っつったのは!!) 「さっき言っただろ・・・」 「あれは告白って言わない。ちゃんと別に言葉があるでしょ?」 そりゃそうだけど・・・。 素面で言うっつーのはかなり苦手なんだよ・・・。 「何でそんなに聞きてぇんだよ」 そりゃ今まで告白してきて、俺の気持ちがわかったことだし聞きてぇのはわかるんだけど・・・。 何で、今すぐ・・・。 「だって」 の声が、震えてた。 「・・・?」 あれ?・・・おい、泣いて、る? 「う、う、嘘だったらどうしようって、おも、ってっ!」 ボロボロ泣きながら顔をグシャグシャにして梓が言った。 肩が震えていて、右腕が俺の服の裾を握ってた。 ああ、そっか。 「本当は全部夢で、ちが、ってたら・・・やだっ・・・!」 「ごめんな・・・」 を抱き寄せて、背中を軽く叩いた。 そっか、そうだよな。 今まで俺全然そんな素振り見せてなかったもんな。 ごめん。 「好きだ」 ああ、ちくしょう。 多分これ一生に一度くらいしか言えねぇ・・・っ! 恥ずかしい・・・恥ずかしすぎるっ! だけど、こういうときくらい勇気見せねぇと、男なんてやってられねぇんだよ。 「好きだ、」 あー・・・やばい、頭ん中真っ白。でも何回も好きって言えるような器用な人間に生まれなくて良かったと思う。 「うん、あたしも・・・好き」 腕の中のを更に抱きしめた。 「だけど、やっぱり義務教育の間は手出さねぇからな」 「ええええええ!?」 「当たり前だろ!」 義務教育中に絶対に手は出さねぇ。 簡単に傷つけて、たまるか。 |