HI!こんなハイテンションでどうかしてるんじゃないかって言われそうですが、このままのテンションで生きます・・・違う、行きます。 だって今あたしはランナーズハイなんだもん☆ もうなんかあたしの口からうへへへとかそんな言葉が漏れてもいいかもしれない。 つまりは。 「こ、殺さないでーーーっ!!」 「無理」 後ろにはサラサラと輝く黒髪を靡かせる彼、イルミ君のお姿が。 まぁ、つまり・・・ぶっちゃけて言うと。 殺されそうです。 「ひー!!一般人になんてことするのよー!!トイレ入ろうとしたら貴方のお部屋でドッキリ☆なんてちょっとトキメキドッキリハプニングだったけれども、そんなあたしを運命の人だと思って追ってくるのはわかるわっ!!」 そりゃ突然の出会いは運命だもの、ええ。 だけど、だけど。 「狂愛はダメよっ!殺して血肉を貪って、これで君と僕は永遠に一緒だね、なんてことは望んでないのよー!!」 「・・・変な妄想やめてくれる?っていうか、俺血肉を食らう主義はないんだけど・・・やっぱり殺す」 「うわぁあああんっ!!」 えーい、ちょっとのお茶目も許してくれない人だなぁ、本当にもうっ!! こういうのって、数々見てきた夢小説から考えたら「殺さないよ」的な流れになるんじゃないのかよ、コンチクショウ。 で、何故かイルミが主人公(自分)にベタ甘で結構みんなも暖かく見守ってくれるっていうストーリーが王道じゃないのっ!? そりゃ、どこぞの夢ヒロインに比べるまでもなく平凡でヘチャで、太いけど。 それだけで差別すんじゃねー!こんちくしょーーーー!! 「うわーんっ!!やっぱり世の中顔とスタイルなのかっ、こんちくしょうっ!!」 別に逆ハされたいわけじゃないけどさぁっ! 「追いかけてこないでくださいよぉっ!あたしちょっと不法侵入したけど、至って普通の女の子なんですからっ!」 「至って普通の女の子、が俺より早く走れるの?」 うわぁい、イルミが女の子って言うの似合わねー・・・。 凄い後ろから何かがザクザクと刺してくる感覚がするけど(多分一般的に言うと殺気かな?うん)、とりあえず走るしかない。 だって止まったら確実に殺されるし。 「逃げ脚だけは早いんですぅっ!!」 それ以外何もできないんですけどねっ!! またスピードをあげると、後ろからザクザクと刺すような視線は無くなった。 ふり、切れた・・・かな? 「あ、トイレ発見」 そういえばさっきからどうしても自然現象がね(おい)、そそくさーと入って、その間も現れない殺気を確認しながらまた走った。 どこで『円』使われて場所バレるかわからないし。 「三十なんとか計、逃げるが勝ちっ!」 最初の言葉は覚えてないっ! そう思い立つと、あたしは適当な部屋に入り込んだ。 フィギュアとかはないから、とりあえずミルキの部屋ではないし・・・最初にいたイルミの部屋なんて内装覚えてないんだよなぁ。 「これでイルミの部屋に戻ってたりしたら、あたし速効死んじゃうなぁ・・・」 っていうか、何であたし・・・凄く凄く今更だけど。 ハンター世界にいるんだろう。 |