今の現状をお伝えします。 金髪のお兄さんに拉致られて(リボーン君の知り合いらしい)、お母さんから『頑張ってね☆』という手紙も頂いて、そうして自家用飛行機に乗せられて。 「、さん・・・?」 スーツを着た沢田君の目の前にいます(あの告白から一日が経ったんです)。 「は、はろー・・・」 ははは、と苦笑すると沢田君はリボーン君をギロっとにらんだ。 「リボーン!お前だろ!どういうことだよ!!」 さんをこんなところに連れてきて!と叫ぶ沢田君に、リボーン君は「ごちゃごちゃうるせぇぞ」と銃を向けた。 「勘違いするんじゃねぇ。今日からは俺の生徒だ」 「生徒!?」 リボーン君の言葉に、沢田君が叫んだ。 生徒、ってどいうことなんだろう(何も知らずに拉致られたから、よくわからないんだけど)。 「ど、どういうことだよ!ま、まさかさんをマフィアに入れるつもりじゃないだろうなっ!」 ま、ふぃあ? 「まぁ、のちのちはそうなるだろうな」 は、とリボーン君が吐き捨てるように笑った。 「ダメに決まってるだろ!そんなの!」 そう沢田君が叫ぶと、リボーン君が引き金に手を当てた。 「ごちゃごちゃうるせぇっていってるだろ、ダメツナ。第一ファミリー入りはこれからの授業の延長でしかたがねぇんだ」 あたしと沢田君はリボーン君の言葉が飲み込めずに、首を傾げた。 後ろに居た獄寺君に山本君に笹川先輩達も同じく不思議そうな顔をしていた。 雲雀先輩は、どうでもいいように(ただ一人悟ったように)別のところを見ていた。 「どういう、ことだよ」 「まったく、だからてめぇは何時まで経ってもダメツナなんだよ」 やれやれ、と仕方が無さそうに言うリボーン君に、沢田君はさらに不思議そうな顔をした。 「にする授業は、マフィアのボスの妻になるための授業だ。そうなったら将来ファミリーに入るのは当然だろうが」 早めに教育しねぇとな、なんていうリボーン君に沢田君は顔を真っ赤にして叫んだ。 「はぁああああ!?」 獄寺君が、なんだか悔しそうにあたしを見ていた(おいおい)。 そんな中で、あたしは一人ボンヤリと考えていた。 お母さん・・・・『頑張ってね☆』ってこのことですか・・・。 でも、それで一緒にいられるんだと想ったら、どんどん心が軽くなって、未だに赤い沢田君の頬に、キスを落とした。 「さんっ!?」 「これからよろしくね、綱吉君!」 えへへ!と笑うと、綱吉君は目をパチクリと開いて、それから笑顔になった。 「うん、よろしく・・・」 こうして数年後、綱吉君は立派なボスになりました。 それから、あたしは綱吉君の隣でボンゴレ夫人になりました、とさ。 |