あたしは確か、お母様とランボと奈々おばあ様と談笑をしていたはずだった。

お父様はイタリアにいて、あたしは日本の教育を受けるために、お母様と日本にいた。
おっちょこちょいだけど可愛いくて芯の強い(多分お父様はそこに惚れたんだと思う)お母様とおばあ様と三人の生活は寂しかったけど幸せで、守護者の皆がちょくちょく家にきていてくれた。

お父様はやっぱり一番偉い人で、中々来れなかったけど、毎日忙しい合間をぬって電話をかけてくれた。
だからちょっとしか寂しくなかったし、とても楽しい日々を過ごしてる。



・・・なのに。

何故か、あたしは机の上にいた。
ちょっと雰囲気違うけど、確実にここは奈々おばあ様の家のリビングだ・・・。

「き、君・・・誰?」

突然なんだか聞いたことのある声がした。

どうしてあたし、机の上にいるんだろう・・・。
そういえば、確か、ランボが新しく開発された、10年バズーカを見せてくれて。

それから・・・。


「あれ?」
声のした方を向いて、あたしはビックリした。
あたしと同じくらいだけど、そこには、確かに・・・。


「お父様!」


大好きなお父様がいた。

「は、ええぇえ!?」




「つまり、ちゃんはツナさんの未来の娘さんってことですか?」
はひぃと言いながら首をかしげたのは、お母様だった。

このころはまだ、確か付き合ってもない時らしくて(昔聞いた話では)、たくさんの人が家に来ていた。
恭弥さんに隼人さんに武さんにリボーンさんに了平さんに、よく家に来てくれる守護者の皆。
でも、そういえば霧の人って家にきたことがないんだよね・・・。

そんなことを考えていると、目の前に凄い勢いのお母様がいた。
「え、えっと・・・な、何ですか・・・?」
「ツナさんがお父さんってことは・・・お母さんは誰なんですか!?」


あなたです。

・・・・・とはさすがにいえない・・・だって、未来の情報ってあんまり言っちゃいけないもの。
お父様も皆も気になってるらしくって、聞き耳を立てていた。


「えっと・・・み、未来の情報はいえませんっ!」
だから内緒です!と叫ぶと、お母様はションボリとしてしまった。

「はひぃ・・・そうですよねぇ。ちゃんも大変ですもんね・・・」
「ごめんなさい・・・ハル、さん」
あたしはお母様に向けて謝った。名前は気をつけておかないと。
未来の情報を教えて未来が変わっても困るから・・・(あの馬鹿っぷるは未来変えられた程度じゃ離れそうにはないけど・・・)。


すると、いつのまにか、15歳くらいのランボがいて、誤作動のせいで5日くらいいました、と教えてくれた。
そうして、あたしはお父様の家に(将来はお母様とおばあ様と一緒に住むけど)すむことになったのでした。





こんにちは、親愛なる若きお父様



( わたしは貴方の未来で貴方の大切な人との間に生まれる、あなたの娘です! )


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