ぱっちり、と目を覚ました先には、裸の星野先生。
・・・腕に抱きついたりしてる時に思ってたけど・・・筋肉しっかりついてるなぁ・・・肌もつるつるで、多分二十代前半って言われても誰も疑わない気がする・・・。

「う・・・ん・・・」
ペタペタ肌に触ってたせいか、星野先生がゆっくりと目を開いた。
「おはよう、星野先生」
「・・・オハヨウゴザイマス、サン」
何でそんな片言なのかっていうのは、敢えて追及しないでおくのが優しさだと思うの。
そう思いつつやっぱり嬉しさで隠しきれないままニコニコしつつ星野先生を見ていた。


ふぅ、と星野先生が溜息を一つ吐いたかと思うと、名前を呼んで、それからぎゅっと抱きしめられた。
よく抱きついてわざと胸を押しあてたりはするけど、は、裸だとちょっと恥ずかしい・・・。
「ねぇ、先生?」
「あ?」
「ついにやっちゃったなーって感じ?」
にっこり、星野先生の腕の中から見上げて言うと、ぐっと星野先生が図星をつかれたような表情をした。
「あー・・・まぁ、うん」
「後悔した?」
「それはしてねぇけど」
さらり、と否定してくれた星野先生の言葉に、思わず更にニヤニヤとした顔になっていくのを感じる。
もう仕方がないと思うの、そのあたりは。


、体大丈夫か?だるかったりとかしねぇか?」
「ん・・・ちょっとだるいけど、平気」
優しく腰を撫でてくれる星野先生の手の暖かさに、思わずうっとりする。
勿論いやらしい意味でも触ってほしいけど、こういういやらしさのない触り方もしてほしい。
「・・・にしても、よくあんなん持ってたな・・・」
「ん?ああ、お母さんに星野先生の家に泊まってみせるから!って言ったら、まだおばあちゃんにはなりたくないから、これ持っていきなさいって」
「・・・さん・・・」
星野先生が寝っ転がったままがくりと器用に項垂れる。



「ねぇ、星野先生」
「なんだ?」
きょとんとしてあたしを見てくる先生に、あたしはできる限り綺麗に見える笑顔で笑った。
「やっぱりあたし、幼稚園の時から先生のことが世界で一番大好きよ」
「・・・俺も・・・お前が幼稚園に居た時から愛してたよ」
「先生ロリコン?」
「・・・もう、ロリコンでも何でもいいよ・・・」
苦笑いする星野先生に、あたしは飛びつくように抱きついた。





ラストステップ
愛の告白をいたしましょ



( ねぇ、もう逃げ場なんて無いんだから、さっさと白旗をあげてしまいなさい )


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