着いた先は、どこかの保健室で。
超ムチプリの女医さんがいました。


「ス、スピさん・・・この人も、鵺の、知り合いですか・・・?」
この、ムチムチプリプリという形容詞がいかにも似合いそうな、少し独特的な髪型の、美人女医さんが。
いかにも、ボンキュボン、な人が、ニコリと少し意地悪げに笑った。

「よーく知り合いよ」

・・・・・・・・・。
鵺のばかやろー!!!!!
鵺のスケベー!巨乳好きーーー!!!変態ーーー!!!!

ちゃん置いとけば、鵺君も来てくれるかなぁと思ってね」
ニコっと笑ったスピさんに押されて、いつのまにか、あたしは巻貝みたいな髪の女の人に保健室のベットに倒された。

へ?あれ?あ、あの・・・なんでこんな状況に?

「あ、あああ、あの!?ぬうひゃ!!」
突然、身体を弄るように、手がスルリ、と服の中に入った。


って!冷静に解説してる場合じゃないって!
え!?え!?そ、そういう趣味の人ですか!?!?
入ってくる手に、服が段々と捲り上げられる。
し、下着見えますから!や、止めてくださいって!!

「大丈夫。私に任せて」

と、その人に囁かれるけど、任せられるかー!!!!
いつのまにかスピさんも見える範囲には居なくなっていた。

「あ、あの!止めてく、だ――ひゃ!!」

いたるところ触られて、小さくてコンプレックスな胸も触られた。

だ、誰か・・・助けてー!!!



「何してんだよ!!!」



切り裂くように、鵺の声が聞こえて。
閉じられていたカーテンが大きく開けられた。

「!!!!」
そして、一瞬で閉められる。
見られた!!このペチャパイを・・・じゃなくて!下着姿を!!

よりにもよって、片思いの相手に見られるって・・・何なのよ、それ!!!
鵺が来たことによって、弱まった女の人の腕を突っぱねて。
服を直して、カーテンをあけて、鵺の胸倉を掴んだ。


「鵺の馬鹿ー!!!鵺が出かけたせいで、変なことになっちゃったじゃない!どうしてくれんのよーーー!!!!」


グワングワン揺すると、どこかに行っていたスピさんと、あの巻貝みたいな髪型の女の人が話をしていた。
「あの子、掘り出し物だわ」
掘り出し物・・・?物扱い!?
「へぇ・・・それって、調律者として、ってことかな?」
二人立った構図は、凄く絵になるなぁ・・・と思いながら見ていると、会話を聞いていた鵺が、凄く嫌そうな顔をした。

「おい!を調律者にするつもりか!?」
庇うように、あたしを後ろへとやって、二人に叫ぶ。
いや、いやいや、調律者って何するわけ?


「とりあえず、皆中に行こうか」
ニコリ、とスピさんが笑った。





何でこんな目に遭うの!!



( でも、少し貴方に近づけたのかと思うと、嬉しかったり・・・ )