「へーほー・・・鵺があーんなことや、そーんなことをしてたわけですかー」

「変な言い方するんじゃねぇ!」

叫んだ鵺を、ギン!と睨んだ。


「何?間違ってるわけ?」
「う、いや・・・」




調律について巻上さんに教えてもらったあたしは、さっきから、鵺を睨んでいた。
可愛いトゥール・トゥール・トゥの女の子と素っ裸で、あーんなことや、こーんなことやしてたわけですか。

へぇ、ほぉー。

「そんな目で見るなよ」

「見てないよ。大切なことなんだから」

「・・・
「ただ、黙ってるっていうことは、やらしいって思ってたんだーって」



「ぐっ」


ふん、とあたしはそっぽを向いた。
そりゃ、鵺が女の子とあんなことやそーんなことしてて、いくら調律で、恋愛感情が無いって言い張ってるからって・・・。
ああ、もう!気になるんだよー!
だって、さっき保健室にいた子たちも、そうらしいし、あんな可愛くて、スタイルもいい子と、素っ裸でいて、どうにも思わないほうがおかしい!

う、いや、そりゃ、別に彼女ってわけじゃないけど・・・。


「それで、君には調律者の適正があるんだよ」
にこり、とスピさんが笑った。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
ぬあ!
や、やばい、見ほれてしまっていた・・・。
恐るべし、スピさんの笑顔。


「絶対にだめだ!は調律者にはしない!!」
バ、とあたしを庇うように、鵺が前に出た。
あたしが、調律者・・・?
「あら、もちろん鵺の調律者になってもらうつもりよ」
鵺の調律者・・・?
ってことは、鵺の前で裸になって、鵺の体ベタベタ触って・・・。



「・・・はああああああああああああああ!?!?!?!?」



さ、さささささささ、さらせというのですか!?この貧相な身体を!!
それよりも、ぬ、ぬ、ぬ、ぬぬぬぬえのは、はだ・・・はだ・・・・!

「ぬぎゃあああああああああ!!!!ぎにゃああああああ!!!!」

「お、おい、落ち着け、!つーか、なんか叫び声おもしろいな、おい」


体中の血液が顔に集まってく感じがした。
鵺の声なんて聞こえない。

どうか、どうか夢だといってください!





変態さんの気分デス・・・。



( ねぇ、夢なら覚めて、とお決まりな言葉で祈るけど )