・・・・・・・・・コレハイッタイナンナンデショウカ。


あ、あの・・・鵺の顔が異様に近いんですが、っていうかここソファなんですよね?なんでここにいるんですか、っていうか何が起きたんだっけ・・・?
グルグルと回る頭の中を、何とか整理しようと、必死で考える。

っていうか、鵺の腕がガッチリで、動けないんですけど!!



えー・・・っと、そういえば、昨日咢君の治療から帰ってきたら、鵺がいて、そんでもって、ついついまた喧嘩になって。 思いっきり叫んで。
そうそう、鵺が好きって。

「――――あれ?」

あれ?あれ?あらら?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ヒョットシテ、ワタクシ、コクハクシテシマイマシタノコト?


ど、どどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどーしよ!



脂汗みたいな、ヤバイ汗がツーっと頬を辿った。
に、逃げなくちゃ、ああ、でもどうやって!?
兎に角、腰はガッチリホールドされていて逃げられない。
これは非常に痛い、凄く痛い。
ああ、でもこのままいたら鵺が起きちゃう・・・。


「―――ん」

ひぃ!!早速起きちゃった!!
「あ、お、おはよう、鵺」
控え目に言うと、鵺は少し眠そうに頷いた。
「はよ、・・・」
ユックリと起き上がって、あたしを解放してくれた。
眠そうに、ゴシゴシと目を擦る。

「き、昨日、ソファで寝ちゃったみたいで、ごめんね・・・」
「別に大丈夫だ。伊達に鍛えてねぇよ」

まぁ、鍛えてなきゃレガリア護れないもんね。
巻上先生から聞いたことを思い出して、あたしは頷いた。
それよりも、何よりも、鵺の反応が怖いんですが・・・!!



「あ」



「は、はい!?」
ポツリ、と呟いた鵺に、あたしはビクリ、と反応した。
何?何?何ですか!?

「アイツらに連絡してなかったから、帰るわ」
やべぇ、と言いながら平然と立ち上がって、「じゃあな、」と手を振る。

「うん、じゃあ・・・」
ポツリ、と一人取り残されました。





もっと言うことは無いの!?



( 意識しちゃってるアタシが馬鹿みたいじゃないの!!! )