「ぬえー・・・」

一晩が経った。

ちゃんはー?」

だけど・・・・・・・・・・・・・。


「帰って来ねぇええええええええええ!!!!!!!!」



机の上にはメモ一枚。

『心配しないで』
って、心配するに決まってんだろぉがぁ!!!!!




「で、僕のところに来たわけかい?」

仕事道具を片付けながら言うのは、スピット・ファイア。

シムカのところにも、アイオーンのところにも、は居なかった。
そして、最後に、スピット・ファイアのところへとやってきた。


はどこだ」
「それにしても、鵺君も単純だよね」
「だから、はどこだ」
「・・・睨んでも、僕は言えないよ――――知らないんだから」

「あぁ!?」
本当だよ、と笑うスピット・ファイアに、一発拳をめり込ませてやろうかと思った。


スピットが知らねぇってことは、ひょっとして、今は一人!?

「小学生が一人、東京の路頭を彷徨って、ヤバイ奴等に目でもつけられたら・・・ああ!もうつけられてるかもっ!」

「・・・鵺君落ち着いて・・・・・・」
「てめぇはなんでそんなに落ち着いてんだよっ!」
の貞操の危機だぞ!?おい!

「僕も、ちゃんの知り合いをあらってみるから」
そう言って、スピット・ファイアは携帯を弄って、電話をし始めた。

「―――あ、もしもし、アキラ君?あ、ミツル君もいる?悪いんだけど、ちゃん、見なかった?」
少し言葉を交わして、切って、再びまた電話をする。
「ああ、イネ。ちゃん見なかったかい?・・・そうか」
再びニ三言話をして、通話を切った。

「んー・・・僕の知る限りは、あとは空くらいかな」



「―――ちょっと待て・・・」
「ん?」
俺が口をはさむと、スピット・ファイアは不思議そうな顔で俺を見る。

「巻貝はいいとして・・・超獣と武内空って何だ、おい・・・」
「何って・・・ちゃんの知り合いだよ」
「は!?」
あいつ、一体どこまで知り合いなんだ!?

「鵺君は、ちゃんを侮りすぎなんだよ」
「・・・どういうことだ・・・?」

俺が、似非くさい笑顔で笑うスピット・ファイアを睨んで聞く。
侮りすぎって、どういうことだよ・・・。



ちゃんは、ホームだけが世界の子どもじゃないってことだよ」





小鳥は、その鳥籠から既に



( 知ったのは、空っぽになった鳥篭を見てから )