「初めまして、私は圭。あー、本当に可愛いなぁ、ちゃん」 ウフフフフとあたしに抱きつく圭って人に、鵺がゲシゲシとけりをする。 「いいからから離れやがれ!にお前の変態が付くだろ!」 「あら鵺、つくはずがないじゃない。変態って物質じゃないのよ?お・バ・カ・さん☆」 多分、彼女の線は無くなった・・・と思うけど。 仲良さそうさだなぁ、二人とも。 「いいから離せ!をこっちに引き渡せ!」 「ちゃんをお嫁さんにくれるならね。ショウ君をお嫁さんでもいいけど」 「どっちもやらねぇ!つか無理だろ!!」 「愛と根性があれば何とかできるって」 「絶対にやらねぇ!!!」 あたしを挟んで叫びあう二人の会話は、どんどんヒートアップしていった。 というか、この人たちこのままでいいのかな・・・(自分で潰しておいてあれだけど)。 「だーかーら!!は渡さねぇっつってんだろ!!おま、俺がずーっと育ててきた可愛いを、お前みたいな変態の毒牙にかけてたまるかっ!」 ・・・でた、親ばか発言。 向こうで呆けてるショウと一緒に苦笑した。 鵺は本人無自覚だけど、本当はかなりの親ばかだったりする(それがさらに惨めになるのは言わない)。 「変態?変態ならお互いさまよ!この源氏計画男!ちゃんに刷り込みして大きくなって可愛くなったところをパクリなんでしょ!キャー汚らわしい!!」 「あほかぁああ!!!」 クネクネと叫ぶ圭に、鵺が切れたように叫んだ。 むしろ・・・パクリされたいけどね(本心)。 そう考えていると、突然ガシリと肩を掴まれて、見あげると凄い顔した圭がいた。 「いい?ちゃん。鵺には十分気をつけるのよ?ああ見えて、実はものすごく変態なんだから。鵺の持ってた集合写真でこの子誰って聞いただけなのに、一時間は惚気る馬鹿男だからね!」 「は?」 集合写真って、皆で撮ったやつだよね。 「に変なこと吹き込むんじゃねぇえ!!!」 ジュバンっと音がして、目の前の圭が吹っ飛んだ(そのあと身軽にバック転してたけど)。 そうして目の前にくるのは顔を真っ赤にした鵺。 「ほほほほほ!私にそんな態度をとってもいいのかしら!社会と数学の宿題コピらせてあげなくてよ!」 「くっ・・・。・・・つーか何のキャラだよ」 「女王様☆」 クルンクルンと回って楽しそうに笑う圭に、鵺がギャーギャー叫びながらついていこうとして、グルリと後ろを向いた。 「いいか、早く帰れよ!帰ったら説教だからな!」 そういって、嵐が怒涛のように過ぎ去った。 |