「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」 えーと、ちょっと待て。うん、まず落ち着こう。 確かあたしは全然意識してくれない鵺に苛立って、家出して、帰ってきて夜這いをしようと思ったんだ。 そうしたら、鵺が義務教育卒業するまで手が出せるわけがないって・・・うん、あたし義務教育中。 って、 「はぁ!?」 「反応遅っ!!」 あっちゃ〜みたいな感じで顔を押さえてた鵺が、ええ!?と叫んだ。 いやいやいや、そんなことはどうだっていいのよ、鵺! 「問一!『んなの、義務教育卒業してねぇのに手出すわけにもいかないからだろうが!』から読み取れる彼の心理を答えよ」 「・・・?」 突然のあたしの言葉に鵺がポカンとしてるけど、とりあえず放っておく。 義務教育卒業してないのに、ってことはあたしが中学生だからってことだ。それから、手出すわけにもいかないってことは、だから我慢してんだぜってことで。 ・・・ん?何か、あたしのこと好きだけど年齢がアレだから知らないフリしてんだぜ、みたいな。 みたい、な・・・。 「・・・・・・・・・・・鵺さん」 「(鵺さん!?)・・・なんだよ」 俯いたまま声をかけると、鵺がビクっと肩を震わせた。 「ひょっとしてあたし自惚れ王なんじゃないかって思うんだけど、それこそお前深読みしすぎだよってやつかもしれないけど、もしかしたらもしかしたら、ううん、もしかしなくても・・・鵺って、あたしのこと、好き?」 ピタリと沈黙があたしたちを襲った。 あれだよね十中八九その言葉にしか取れないとしても、ひょっとしたら意味が違うとか、言い間違えたとかそんなんだったらあたしって凄いピエロ? いや、でもあの発言ってどう考えたって。 「・・・・・・・・・・そーだよ」 ポツリといった鵺の言葉は小さかったけど、凄く凄く小さかったけど、静かな部屋だったからちゃんとあたしの耳に届いた。 「はぁ!?」 思わず叫んだ。 言葉が理解できてなかったとか、そんなんじゃなくて。 「ふざけないでよっ!何それ!今まで散々不安にさせといて、その理由が義務教育中だから!?いい加減にしてよっ!」 「な!んなこと言ったって、中学生に手なんて出せるわけねぇだろ!」 けじめだっつの! と叫ぶ鵺に、あたしは怒りが止まらない。 だって、そんなの。 「あたしを不安にさせるけじめなら捨てちゃえ馬鹿!ド阿呆!間抜け!鈍感!触角!」 「おい、なんか今変なの入ってたぞ、おい!」 うるさいうるさい、この触角め! 目の前が歪んできた。 「うぅうううううううううう、ちっくしょぉい!!」 「えぇえ!?泣くならもっと可愛く泣けよ!」 目の前で鵺が色々言ってるけど、無理。 第一泣き顔なんて可愛くないんだよ、本当は! 「うぅうう、鵺の触角魔人〜、うぅうううう」 「泣き声に混ぜて変なこと言うな!」 |