そのまま寝てしまった俺に、責任はねぇと思う。 俺の名前は鵺。高校1年生。っつーか17歳思春期まっしぐら(自分で言うのもどうなんだ・・・)。 現在、片思いの両思いの少女に、馬乗りされてます。 ――って!待て待て待てっ!! 「・・・!?」 腹にものすごく衝撃が来たんだけど、とかんなこと関係ねぇっ! それよりも、この状況は・・・! 「この鵺の馬鹿野郎め!何安眠してるのさ!!人が家出したっていうのにぃい!!」 「ぐはっ!うぉ!お、い、!やめっ!」 とか思ってる間に思いっきりに襟を持たれてグワングワン揺らされた。 こ、こいつ・・・寝起きに容赦ねぇっ! パっと離されて、一瞬息が出来なくなった。 「ただいまー鵺。何かムカついたんで夜這いに来たよ」 「おかえり、ってはぁあああ!?」 ・・・今、こいつなんつったっ!? 「ほらほら、静かにしないと、チビたちと部屋が離れてるって言っても起きちゃうじゃん」 「あ、ごめん。って、違うだろ!何言ってんだよ、つーか何言っちゃってんの!?」 本気か!?本気なのか!?つーか、絶対こいつ男舐めてんだろっ! この状態で、この時間で・・・んなこと言うなっ! どれだけ我慢してると思ってんだよ! 「・・・、頼むからそこどいてくれ・・・」 マジで、辛い・・・。 「は?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、ぎゃああああ!!」 顔が真っ赤になって急いでその場からどいた。 あー・・・ちくしょうっ!(何か、男として色々なものがっ・・・!) 「ねぇ、鵺。夜這いってどうしたらいいの?」 「ぶふぉ!!!」 だから、お前俺は思春期まっさかりの男だっつーのっ!(絶対こいつ分かってねぇ!) 「な、なな、何言ってんだよ!アホ!」 お前、俺男なんだぞ!男! 言ってねぇけど俺はお前のこと好きなんだぞ!? 軽く拷問だ・・・これは。 「アホって言わないでよ!!第一鵺が悪いんじゃん!」 の顔が泣きそうに歪んだ。 「はぁ?」 俺が悪いって、何でだよ。 「毎日告白もしてるのに、全然意識もしてくれない鵺のせいじゃんか!」 その言葉に、何かがプチンと切れたような気がした。 何が毎日告白もしてるのに、全然意識もしてくれない・・・だ? そりゃ、確かにに何の反応もしてやってねぇ俺も悪ぃかもしれねぇ・・・。 けどなぁ・・・。 「んなの、義務教育卒業してねぇのに手出すわけにもいかないからだろうが!」 ・・・・・・あ。 |