「相変わらず、凄いですね」 アクマが消えた墓地を見て、アレンがほほ笑んだ(きゅんってきた、キュンって!) 「LV.1にしか対応できないけどね」 この一見爆発してAKUMAを倒すっていう最強そうなイノセンスだけど、コムイさんによるとそうじゃないらしい。 なんか、あたしの強さによっても爆発の強さが変わるらしくて、かよわいあたしはLV.1程度しか倒せないっていうね。 単体ならLV.2も何とかだけど・・・。 「それでも凄いですよ」 「なんなら交換してみる?」 「のイノセンスは使ってみたいですけど、交換はやめておいたほうがいいですよ」 といって、アレンが自分の腕を見て苦笑した。 また、そんなこと言う。 「何で?アレンの手奇麗じゃん。それに、イノセンス発動したら荷物運びに便利そうだよね」 「だから綺麗じゃないです。それと、僕のイノセンスは別にそういうのに使うわけじゃ・・・」 「でも便利そうだよね」 大きくなるし伸びるし。 「・・・・・・そうですね・・・」 おおう?何で落ち込んでるんだろう、アレン・・・。 「え?えっと、でも、アレンの手は本当にきれいだと思うよ?深紅だし、反対の腕とのギャップに萌え・・・綺麗だし、手あったかいし!」 「・・・そこまで褒めなくてもいいんですけど・・・」 「褒めてない褒めてない。思ったまんまの感想だから」 そう言うと、アレンがやわらかく苦笑した。 ・・・ああっ、このときのために生きてるんだって思うわっ!!(ちくしょう、可愛いな、おい!) 「いやー、それにしてもさ、この能力を持ってるのがリナリーじゃなくてよかったよね」 「え?どうしてですか?」 きょとんとアレンが首をかしげる。 「だってさ、怪我はしないけど爆風ってどうしても影響受けちゃうから、リナリーだとパンチラし放題っ!!」 「パっ!!」 っていうか、ダークブーツで戦うときは何でパンチラしないんだろうか。 凄く不思議で仕方がないんだけど。 「何バカなこと言ってるんですか、!」 「えー?だって、あんな短いスカートだしさぁ・・・何でめくれないのか不思議でしょ?」 「ああもうっ!」 帰りますよ!と怒って歩き出したアレンの後ろを追って歩き出した。 でも、本当にリナリーにこの力がなくて良かったと思うんだ。 リナリーってただでさえ自分で抱え込んじゃう子だから、暴発なんてしちゃったら凄いショック受けるだろうし。 ・・・いや、それ以前にリナリーは暴発なんて起こさないかな? そう考えると、あたし以外の人だったら暴発起こさないような気がする・・・。 あれか、妄想好きのあたしが悪いと(ああうん、そういう結論に至っちゃうんだね、ええ)。 「パンチラかー・・・」 「え!なんですか、いったいっ!」 えぇ?とアレンが首をかしげてるけど、あたしはボンヤリと空を見上げていた。 うーむ、暴発する癖を何とかしないとなぁ・・・。 |