「知らない男と楽しそうにデートしている、というのはどうですか?」 「駄目駄目、ツナは多分それで身を引いちまうって」 「ったく、アホ女がさっさと言えばいいことだろうがっ!」 「極限アタックだ!」 「はひっ!無理ですよ!!」 「死ぬ気弾でハルを撃ってみるか?」 「綱吉に絶対零度で殺されるわ、リボーン・・・」 「骸様にハルをマインドコントロールしてもらって、一番望むことを言い当ててもらうのは?」 「ハル姉が危険だよっ!傷つけるなんてしちゃだめっ!」 ううん・・・と皆が考え込んだ。 ちなみに、上から骸君、武君、隼人君、了平君、ハル、リボーン君、ビアンキ、髑髏ちゃん、フゥ太君。 議題は、どうやったら綱吉君とハルをくっつけられるか。 「馬鹿じゃないの・・・」 恭弥君が、はぁと溜息を吐いた。 「ねぇ、恭弥君は何か良い案ない?」 放っておけばいいっていうけど、でも放っておいたら絶対ずっとこのまんまだもん、二人。 特に、ハルは自己犠牲なところがあるから、自分じゃ言わないし。 うんぬん考えていると、恭弥君がはぁって長いため息を吐いた。 「ハルを監禁でもして、綱吉に助けにいかせたら?顔見なきゃ好きかどうかくらい聞けるでしょ。まるで天の岩戸みたいにね」 まぁ、もしくは死ぬ覚悟なら誰かがハルを襲うとかもありだけどね。 恭弥君の言葉に、あたしたちは顔を見合わせた。 「・・・・それでいこう!」 うんと頷くと、強制参加させてたハルが慌てたように言った。 「はひ!駄目ですよ!だって、ツナさんの気持ちもわからないですし・・・」 「だからそれを分かるために行くんですよ。まぁ、安心しなさい。まず君が哀しむ結果はありえないですから」 にこりと骸君が微笑むと、ハルが首を傾げた。 「は、はひ?どういうことですか?」 きょとんと見あげるハルに、あたしは思わず固まった。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・ハル、ひょっとして、気付いてないの?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・綱吉君があれですからね・・・」 ジトリとあたしは骸君と一緒に、ハルを見つめた。 まだ綱吉君は京子ちゃんが好き、なんて思ってるんじゃないでしょうね。 いってらっしゃいと笑った京子ちゃんより、絶対に傍にいるとついてきてくれたハルに想いが傾きまくってるのはボンゴレ内周知なのに・・・。 仕方が無いなぁ。 「ハル。ハルは何も考えずについてきてね。絶対にハルを幸せにしてあげるからっ!」 「、何だかプロポーズみたいよ」 ビアンキに落ち着きなさいとつっこまれたけど、あたしの固い意志をそのまま拳にした。 「一度綱吉君に一泡吹かせてやりたいなぁって思ってたし!」 だから絶対に成功させるからね! 「・・・それが本当の理由なんだ・・・」 あたしの言葉に、恭弥君が呆れたように言った。 |