なんで。 なんで、あたしはハルと一緒にいるんだろう。 いや、まぁハルは面白いから一緒にいて楽しいんだけどね。 「つまり、ちゃんは骸さんの声が好きなんですよね」 「うん、まぁね」 「骸さんは好きじゃないんですか?」 はい、と渡されたアイスの袋を破いて口に入れると、ハルが不思議そうに言った。 六道自身、ねぇ。 「別にキライじゃないけど」 まぁいってること結構面白いし。 あれが狙った笑いじゃないところがさらに面白いし。 好きなのかって言われると、なんだかまた違う気がする。 「ハルも、ツナさんの声好きですよ!」 「・・・はぁ」 綱吉の声、ねぇ。 まぁ人の好みはそれぞれだけど、あたしは別に好きでも嫌いでもないなぁ。 「それは、ハルがツナさんにフォーリンラブだからなんです!」 「あーうん、それはしってる」 というか、あの態度でしらない人がいるって言うこと事態がおかしい。 綱吉も大概気付き始めてるんじゃないかと思う。 「もう!そうじゃなくて!ハルはツナさんに付属するものは、全部大好きです!それはツナさんのことがラブだからです!好きな人の声だから、大好きなんです!」 「えっと、それはつまり。あたしが六道を好きだ、っていうこと?」 「その通りです!」 えっへん、と胸を張られた。 いや、そんなこと言われても、別に好きとかじゃないんだけど・・・・。 「ないない、ありえない」 「はひっ!?何でですか!」 ブンブンと首を振ると、ハルは驚いたように言った。 だって、 「あたし、六道のツクリモノみたいな表情キライだもの」 他人に見せる、いい人の顔。 まるでバリアーみたいな顔で、あたしは嫌い。 まぁ、綱吉とかといると普通の表情してるからいいけど。 「仕草も行動も、全部偽者っぽくて嫌いだし」 だから、あたし別に六道のこと好きとかじゃな、い、と言いかけてハルの方を見ると、ハルがキラキラした目であたしを見ていた。 「ちゃんが、そんなに骸さんのことを好きだったなんてっ!」 「は?」 いや、嫌いだって言ったでしょうが。 「つまり、さんは骸さんのツクリモノの表情が嫌いなんですよね。それって目の前でツクリモノの表情されるのが嫌いってことですよね」 「え、あ・・・うーん・・・うん」 まぁ、たしかにそれはそうなんだけど。さらにハルの顔が輝いた。 「じゃあ、ちゃんは骸さんのことが好きなんですよ!」 |